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マムートのデュカン30を徹底レビュー|使い方やデュカン24Lとの違いも解説

スイスの老舗アウトドアブランド”マムート”の”Mammut Ducan 30”は、軽量性と通気性の高さが特徴の登山用リュックです。日帰り登山から夏の1泊程度の山小屋泊まで対応できる30リットルの容量を備えています。

この記事では、マムート デュカン30の機能を徹底レビューします。

リュックを100種類以上使ってきた筆者が紹介します!

筆者のおすすめ度

機能性 ★★★★
疲れにくさ ★★★★★
デザイン ★★★★★
おすすめ度 ★★★★

主な使い方としては日帰り登山、夏の山小屋泊に便利なサイズのリュックです。

快適な背負い心地の登山用リュックを探している人におすすめです!

Mammut Ducan 30の外見レビュー

それではデザインをレビューしていきます。

正面のデザイン・ロゴ

縦長のスリムなシルエットとシンプルなデザインが印象的なリュックです。

細部まで作りが美しく、マムートのアウトドアギアとしての高い品質を感じます。

アクティブな印象を与える正面デザイン

上部雨蓋にはマムートのワンポイントロゴがあり、黒素地に白いプリントが映え、リュックにスポーティな印象を与えます。

マンモスのロゴが目を惹くワンポイント

背面デザイン

背面は、マムート独自の背面システム(「CONTACT STREAM™」)が特徴です。背中とバックパックの間に空間を確保しながらも、体にしっかりフィットするため、汗をかきやすい夏場でも快適にアウトドアを楽しむことができます。ショルダー部分にはしなやかなパッドが入っており、体にフィットする設計になっています。

今回ご紹介している製品はレギュラーサイズですが、デュカン30にはレギュラーサイズ(背面長48.5cm)と、ややコンパクトなウィメンズサイズ(背面長43.5cm)があります。背面長はそれぞれワンサイズ展開のためどちらのサイズもフィッティングしてからの購入をお勧めします。

蒸れにくさに優れた背面構造

チェストベルト部分はドローコードになっています。デザイン優先なのか、軽さ優先なのかハードな登山では不安を感じます。

特徴的なチェストストラップ

側面デザイン

左右の側面にストレッチ素材のメッシュポケットが配置されています。全体のシルエットを損なわない、リュック本体に沿うような設計になっているため、スマートな印象をです。また、荷物を入れると逆台形型のシルエットになり、重心が高く安定しやすい形状となります。

スマートな見た目を維持する長めのサイドコンプレッション

Mammut Ducan 30の機能紹介

続いて機能をレビューしていきます。

一気室構造のメイン収納

メイン収納の容量は30Lです。シンプルな構造ながら十分な容量があり、中にウォータークーラー等をいれるポケットがあります。日帰り登山や1泊程度の山小屋泊の荷物を問題なく収納できます。なお、奥にあるオレンジ色に見えるものは後ほど紹介するレインカバーです。

仕切りがない一気室構造。上部から荷物を入れる仕様になっている

サイドポケット

ストレッチメッシュの側面ポケットが左右に1箇所ずつあります。水筒やペットボトルをリュックを下ろさずに出し入れできる便利な設計になっています。

伸縮性に優れ、アイテムが取り出しやすいサイドポケット

サブ収納①外側ポケット・内側ポケット(雨蓋)

上部の雨蓋は内側と外側にポケットが付いており、薄手のTシャツが入るほどの十分なスペースがあります。開閉も容易です。外側のポケットは小物の収納に便利です。財布や地図を収納しています。

雨蓋:外側ポケット

内側のポケットはメッシュ素材のため中身が確認しやすいです。主にサングラスやスマホの充電器を収納しています。

雨蓋:内側ポケット

サブ収納②ショルダーベルトポケット

ショルダーベルトにはメッシュポケットが装備されており、スマートフォン、行動食、小型の水筒を収納できます。500mlのペットボトルも収納はできましたが、安定性がいまいちなので筆者はサイドポケットに入れます。ハイキング中、頻繁に使うアイテムにすぐアクセスできるためリュックを降ろす手間が省けます。

重たい荷物の上げ降ろしの手間が省けるポケット

サブ収納③ヒップベルトポケット

ヒップベルトの左側にはジッパー付きポケットがあり、小物や行動食をすぐに取り出せます。なお右側はトレッキングポールホルダーのためポケットはありません。

軽食を入れるのにちょうどいいサイズ感

トレッキングポールホルダー

ヒップベルトの右側に3つ折り用のトレッキングポールホルダー、側面には2つ折りにも対応できるトレッキングポールホルダーがあります。筆者は2つ折りポールのため側面のホルダーとサイドコンプレッションでポールを固定していますが登山しているとポールがリュックに合わせて動くので、安定性の面では不満を感じます。

トレッキングポールの種類に合わせて使用可能

レインカバー(付属)

リュック底部には、オレンジ色のレインカバーが収納されています。やや分かりづらいですが、底面のファスナーを開けることで取り出せます。通常はメイン収納の下に位置し、クッションのような役割も果たしています。筆者は雨天時に使用した経験はありませんが、咄嗟の場面で素早く取り出せるかやや不安があるため、あらかじめレインカバーをサイドポケットに移して携帯するようにしています。

自分でカバーを探して購入する必要がないのが嬉しい

Mammut Ducan 30のおすすめポイント

おすすめポイント①圧倒的な軽量性

背面にフレームが入ったザックで重量わずか920gという軽さは、長時間のハイキングでの肩や腰への負担を大幅に軽減してくれます。特にこれから登山を始めようと思っている方にとって、この軽さは長時間の山行きでも疲労を感じにくく、登山の楽しさを存分に味わえる大きなアドバンテージとなるでしょう。

おすすめポイント②優れたフィット感

厚みのあるヒップベルトが体にフィットし、重量を分散してくれます。また、上部に荷物が集中するV字型シルエットは、重心が肩甲骨付近に来るため、登山中のバランスが取りやすいのも特徴です。

フィット感を高めるヒップベルト

Mammut Ducan 30の欠点

欠点①ハードな登山での耐久性と安定性

耐久性については、まだ利用して3回程度の登山(日光男体山等)にしか行っていないので判断できませんが、コードタイプのチェストベルト、薄手のナイロン生地、トレッキングポールを取り付けた際の不安定さが気になります。日帰りや低山の1泊2日程度であれば全く問題はありませんが、ハードな登山には向かないのではないかという印象です。

トレッキングポール取り付け時は若干不安定さを感じる

欠点②収納のシンプルさによる制約

リュック全面に大きなポケットがないため、すべての荷物をメイン収納に入れる必要があります。メイン収納は一気室設計のため、奥の荷物を取り出したい場合は上の荷物を一度出さなければならない不便さがあります。また、雨天時等の荷物出し入れについても今後、気に掛けたい点です。

着用イメージ

横から見ると、リュックと背面の間の薄い隙間がよくわかります。

背中に密着しつつも、リュック中央部が背中から浮いて通気性を確保しているのが特徴です。

装着のフィット感と安定性は、今まで筆者が使用してきたリュックの中で1番です。

着用イメージ(身長170cm男性)

正面からのイメージです。体にフィットするようにショルダーベルト、ウェストベルトが設計されているのが分かります。

正面から見たイメージ

どれくらい入るか?収納性を徹底検証

どのくらいの量の荷物が入るのか、検証しました。今回入れるのは以下のアイテムです。

1Lペットボトル1本と1Lウオータークーラー、登山靴、クッカー(ガスカードリッジで代用)、ガスカードリッジ、スープジャー、アウター2着、温泉セット(タオル、バスタオル、下着等)、充電器、行動食、サングラス、グローブ

利用用途としては日帰り登山や山小屋泊の1泊2日が中心ですし、水筒もサイドポケットにいれるので、私は実際にはここまで荷物を詰め込むことはありません。

登山地域で購入したお土産などを入れるスペースにも余裕があり、容量には十分な安心感があります。また、すべての荷物を詰め込んだ状態でも、重量物を上部に集中させるV字型シルエットのおかげでバランスよく背負えました。雨蓋も無理なくしっかりと閉じ、全体的にコンパクトにまとまります。

【追記】デュカン24とデュカン30の違い

マムートのデュカン24とデュカン30は何が違うのでしょうか。

機能やデザインの面から徹底比較します。

スペック(サイズ・容量・重さ)比較

今回比較するのは2025年5月時点のデュカン24とデュカン30です。(写真、数値はAmazon, フェールラーベン公式HPより引用)

左:デュカン24、右:デュカン30
商品名 容量 サイズ 重さ ポケット

デュカン24

24L

高さ48cm×幅24.5cm×奥行12.0cm

910g 8(外側6/内側2)
デュカン30 30L

高さ60cm×幅27.0cm×奥行19.0cm

920g 8(外側6/内側2)

容量は6L違いがあり、主に高さ(+12cm)と奥行き(+9cm)が異なります。

 

機能的な違いはなし

両方のリュックを比較しましたが、デザインや機能的な違いはありませんでした。

単純にサイズ感や容量で選ぶ必要があります。

 

違い①サイズ感

24Lと30Lというサイズ感の違いにより、着用時の印象が異なります。

24Lは小さすぎたり大きすぎたりしないちょうど良いシルエットです。

30Lは首が隠れるくらいの高さになり存在感が出てきますが、横幅はスリムなため、容量の割にはすっきりした印象です。

左:デュカン24、右:デュカン30

どちらがおすすめ?

どちらもアウトドアにオススメの高機能バックパックです。

日帰り登山や軽いアウトドアをメインで使う方には24Lがおすすめです。

1泊2日の旅行などにも使いたい方は大容量の30Lがおすすめです。

おすすめの購入方法

現在、楽天・アマゾンで取り扱いがあります。

公式で買うよりも安く買えることが多く、実際のレビューを確認することができるので

コスパ良く買うなら楽天・アマゾンがおすすめです。

まとめ

マムート デュカン30は2019年に発売された人気リュックです。筆者はまだ使用して半年で3回程度の利用ですが大変満足しています。今までの低山登山リュックの中で1番とお勧めできます。登山を快適にする本リュックは中高年はもちろんのことですが、20代、30代のこれから登山をはじめようという方に、ぜひ長年のパートナーとして連れて行ってもらいたいリュックです。

 

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本格アウトドアならデュカン

アウトドアブランドであるマムートが誇る人気登山用リュックがデュカンです。背面にフレームが入ったザックで重量わずか920gという軽さは、長時間のハイキングでの肩や腰への負担を大幅に軽減してくれます。

日帰り登山程度であれば、24Lサイズがおすすめ。

夏の山小屋1泊等なら30Lが安心です。

 

では今回はここまで。