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マムートのデュカン24を徹底レビュー|使い方やデュカン30Lとの違いも解説

人気ブランド、MAMMUT(マムート)のDucan(デュカン)24は軽量ながらもしっかりとした作りが特徴のリュックです。

日帰り登山をする方で、よりストレスなく軽快にハイキングを楽しめるリュックを探している人にオススメです。

この記事では、デュカン24の機能を徹底レビューします。

リュックを100種類以上使ってきた筆者が紹介します!

筆者のおすすめ度

機能性 ★★★★
疲れにくさ ★★★★★
デザイン ★★★★★
おすすめ度 ★★★★

日帰り登山やハイキングに便利なサイズのリュックです。

快適な背負い心地のアウトドアリュックを探している人におすすめです!

 

デュカン24の外見レビュー

それではデザインをレビューしていきます。

正面のデザイン・ロゴ

カーキ色の生地に明るいオリーブ色で、格子模様が全体的にプリントされています。暗めの色調がシックなアウトドア用である印象を与えます。

2つのトレッキングポールキャリングが付いており、ポールを外付けすることが可能です。

正面デザイン

正面右側にはマットな濃いオリーブ色の文字で、「MAMMUT」とメーカー名が縦にプリントされています。この文字の主張は控えめで、最近のマムートらしい粋なデザインです。

フロント部側面にはメーカー名がデザイン

トップの雨蓋の正面には、マムートおなじみのマークが黒色でプリントされています。中に入れる物の量が変化しても、よく見えるロゴの位置となっています。

雨蓋部のワンポイントロゴ

正面下部から伸びる左右2本のバックルが雨蓋を留める仕様になっており、雨蓋の取り外しはできません。

 

通気性の良い背面デザイン

デュカンシリーズの大きな特徴ともなっている背面の構造ですが、ショルダー部にメッシュの生地がピンと張られたエアスペースサスペンションシステムが採用されています。この構造が驚くべき通気性とフィット感を生み出しています。登山で大きなストレスとなる背中の蒸れを解消する画期的な構造です。ショルダーストラップとウェストベルトにもメッシュ生地が施されており、リュックが体に触れる面すべてを通して通気性を損なわない作りとなっています。

通気性の良い背面デザイン

腰にあたる部分はクッション性のある厚めの生地となっており、リュックの重さがかかる腰への負担を軽減する設計です。

 

左右に収納の付いた側面

薄いメッシュ生地でできたサイドポケットが左右両方にあります。500mlのペットボトルがそれぞれ1本ずつ入る程度の大きさで、背負った状態でも物の出し入れがしやすい角度となっています。

サイドコンプレッションストラップは、サイドポケットの縁とクロスするような位置に一本ずつあります。

側面デザイン

デュカン24の機能紹介

続いて機能をレビューしていきます。

バックルと紐で開閉するメイン収納

メイン収納の容量は24Lで、上部ほどゆとりのある形状となっています。日帰り登山にちょうど良いサイズです。底部には四角くマチが施されており、荷物が少なくても形が崩れにくくなっています。

入り口部分は大きく開けることができ、荷物のパッキングを容易にしています。入り口を紐で締める作りとなっており、内容量に応じて紐の引き締め具合を調整できるのもポイントです。その上から雨蓋を被せ、正面から伸びるバックルストラップで留める仕様です。

大きく開くメイン収納

 

荷物が多い時は紐を絞らず雨蓋の固定だけでパッキングすることも可能ですが、バックルのベルトがやや短く、雨蓋のストラップに届かないこともあるので注意が必要です。紐を結んだ状態は以下のようになります。

紐で結んだ状態

雨蓋収納

雨蓋には外側と内側の2つのポケットが付いています。すぐ取り出したいものを入れるのに適していますが、いずれもあまり容量は大きくありません。

外側にある雨蓋収納:レインウェアや行動食を収納しています。

大きなものを収納できる外側雨蓋収納

内側にある雨蓋収納:小物類を収納しています。

小物の収納に向く内側雨蓋収納

背面ポケット

メイン荷室の背面側には、大きなポケットがあります。厚みはないので、地図やレジャーシートなど薄手のものを収納するのに適しています。

薄手の荷物を収納可能な背面ポケット

一体型レインカバー用のボトム収納

リュックの底にもポケットが一つありますが、レインカバー用のスペースとなっています。取り外し可能な一体型のレインカバーが収納されており、他の物を入れられるだけの容量はありません。出し入れ口が背面側となっており、ファスナーの開け閉めも簡単ではないため、ここはレインカバー専用のポケットとして使うのが良いです。

レインカバー用のボトム収納

サイドポケット(両サイド)

一般的なペットボトルを収納しておくのに便利なポケットです。縁が傾斜しているため、リュックを背負いながらでもペットボトルを取り出しやすい作りとなっています。あまり大きくはないため、2Lペットボトルなど大型のボトルを収納することはできません。

取り出しやすいサイドポケット

ウエストベルトにもポケットあり

左のウエストベルトには、アクセスが容易なファスナー付き収納があります。ちょっとしたお菓子を入れておくのに便利です。口が大きくないため、スマートフォンを収納するのは難しいです。

ウエストベルトにはファスナー付きのポケット(左側)

右のウエストベルトにはポケットがありませんが、折り畳み式のトレッキングポールを取り付けることのできるストラップが付いています。素早いポールの取り付けが可能です。

トレッキングポールを取り付け可能な右ポケット

 

デュカン24のおすすめポイント

おすすめポイント①軽さと荷重コントロールの両立

日帰り登山用のリュックにまず求めたいのは軽さですが、ファストパッキングに特化したリュックでは軽さを重視するあまり背負い心地が悪くなってしまうのが欠点です。しかしデュカン24では、この軽さと背負い心地をうまく両立しています。まず重さですが、シンプルな荷室のデザインにより910gとなっており、1㎏を切る気軽に持ち出しやすい重量に仕上がっています。一方で、背負い心地はまったく犠牲になっていません。背面には本格的な金属フレームが備わっており、リュックの形が崩れることなく背負うことができます。また、画期的なエアスペースサスペンションシステムがリュックの荷重を背中全体に分散し、驚くほどの安定感が実現されています。エアスペースサスペンションシステムは背中と荷室の間に空間を作るため、荷室が直接背中に触れないことによって、荷物のゴツゴツ感が背中に伝わらない快適な背負い心地となっています。抜群の通気性と併せて、歩行時のストレスを解消するアイテムです。

安定感と通気性を両立した背面構造

おすすめポイント②洗練されたショルダーストラップとウエストベルト

ショルダーストラップとウエストベルトはしっかりとクッション性のある作りとなっており、荷物が重くなっても肩や腰への負担が軽減される仕様になっています。ファストパッキング用リュックにありがちな一枚布の薄いハーネスではないのがありがたいポイントです。

日帰り登山用のリュックにはそもそもウエストベルトが付いていない製品も多いのですが、デュカン24のショルダーストラップとウエストベルトは体にフィットする快適な着用感を生み出しています。疲れにくい歩行が可能なだけではなく、ランも取り入れたファストハイクにも適したリュックです。

筆者はOMMという山岳レースにこのリュックを使用していますが、長時間かつスピード感のある行動にも対応できる、頼もしい相棒となっています。

アウトドアで頼りになる本格的なショルダーストラップ+ウェストベルト



デュカン24の欠点(使いにくい所)

欠点①ショルダーベルトの収納が微妙

ショルダーベルトにも左右一つずつメッシュのポケットがあるのですが、その大きさが微妙で使い道が限られてしまいます。

あまり大きくないため、まず通常の500mlのペットボトルは入れることができません。

ソフトフラスクを入れるのにちょうど良いサイズなので、歩行のみのアクティビティであればフラスクを入れるというのがおすすめの使い道です。しかし、フラスクを固定するようなストラップが無いため、走るとフラスクが飛び出してきてしまいます。

結局筆者はスマートフォンやお菓子、サングラスなどを収納するのに使っています。せっかくアクセスが容易なポケットなのに、収納できるものが限られてしまうのは少し残念です。

ショルダーベルト収納の使い道が難しい

欠点②チェストストラップがゴム製

チェストストラップはゴムでできています。フィット感はあるのですが、伸縮性があることによってかえってリュックが揺れやすくなってしまい、使用感があまりよくありません。

ゴムにより揺れが発生する

着用イメージ

身長175センチ男性の着用イメージです。

荷物を入れてもリュックのトップは肩の高さとなり、ちょうどいいサイズ感です。

エアスペースサスペンションシステムによって、やや後ろに張り出した見た目です。

着用イメージ(身長175cm男性)

どれくらい入るか?収納性を徹底検証

どのくらいの量の荷物が入るのか、検証してみます。

日帰り登山を想定して、荷物を入れてみました。

メイン荷室に入れるのは、500mLペットボトル4本、着替え一式、ダウンジャケット、エマージェンシービビー、一眼レフカメラ、小物を入れたポーチです。

さらに雨蓋にレインウェア上下を、サイドポケットに500mLペットボトル1本と折り畳み傘を入れてみました。

全ての荷物が入りました。日帰り登山にはまったく問題ない収容力です。

自立はしませんが、型崩れなく収納することができました。

【追記】デュカン24とデュカン30の違い

マムートのデュカン24とデュカン30は何が違うのでしょうか。

機能やデザインの面から徹底比較します。

スペック(サイズ・容量・重さ)比較

今回比較するのは2025年5月時点のデュカン24とデュカン30です。(写真、数値はAmazon, フェールラーベン公式HPより引用)

左:デュカン24、右:デュカン30
商品名 容量 サイズ 重さ ポケット

デュカン24

24L

高さ48cm×幅24.5cm×奥行12.0cm

910g 8(外側6/内側2)
デュカン30 30L

高さ60cm×幅27.0cm×奥行19.0cm

920g 8(外側6/内側2)

容量は6L違いがあり、主に高さ(+12cm)と奥行き(+9cm)が異なります。

 

機能的な違いはなし

両方のリュックを比較しましたが、デザインや機能的な違いはありませんでした。

単純にサイズ感や容量で選ぶ必要があります。

 

違い①サイズ感

24Lと30Lというサイズ感の違いにより、着用時の印象が異なります。

24Lは小さすぎたり大きすぎたりしないちょうど良いシルエットです。

30Lは首が隠れるくらいの高さになり存在感が出てきますが、横幅はスリムなため、容量の割にはすっきりした印象です。

左:デュカン24、右:デュカン30

どちらがおすすめ?

どちらもアウトドアにオススメの高機能バックパックです。

日帰り登山や軽いアウトドアをメインで使う方には24Lがおすすめです。

1泊2日の旅行などにも使いたい方は大容量の30Lがおすすめです。

 

おすすめの購入方法

現在、楽天・アマゾンで取り扱いがあります。

公式で買うよりも安く買えることが多く、実際のレビューを確認することができるので

コスパ良く買うなら楽天・アマゾンがおすすめです。

まとめ

デュカン24は2023年に発売された人気リュックです。筆者も1年以上使っていますが大変満足しており、自信を持ってお勧めできます。ファストハイクにも使える高機能なリュックで、軽快に日帰り登山を楽しみたい方にオススメです。

 

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アウトドアブランドであるマムートが誇る人気登山用リュックがデュカンです。背面にフレームが入ったザックで重量わずか920gという軽さは、長時間のハイキングでの肩や腰への負担を大幅に軽減してくれます。

日帰り登山程度であれば、24Lサイズがおすすめ。

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では今回はここまで。